GS350の故障で入庫しました。
走行距離62,300Km。
依頼内容は、エンジンルームから「焼ける臭いがする。」とのことでした。
早速エンジンルームを確認すると不思議なことに 焼ける臭いどころかオイル、クーラントなどの臭いすら無い状態でした。
不思議に思い、お客様に再度確認すると、「間違いなく臭いがした」とのことで、もう一度エンジンルームを観察。
配線の焼け、オイル漏れ、クーラントの漏れ、ベルトの状態・・・・特に異常は確認できませんでした。
走行後に臭いがしたとのことだったので、エンジンを始動。5分・10分・15分 そのままエンジンをかけっぱなし。
お客様のガソリンを申し訳ないほど消費した頃(60分くらい)
ようやく症状がでました。
まさに、焼ける臭い!
修理完了していないのに、
なぜか達成感!
臭いの発生源はオルタネーターでした。
でも、なぜ6万km程度でオルタネーターが焼損したのか?
原因はタイミングチェーンカバーとヘッドカバーとの合わせからのオイル漏れがオルタネーターに付着してからの焼損!
お客様に見積りをお伝えし、作業に入ります。
マニーホールドを外してヘッドカバーを外していきます。
漏れの原因がハッキリしました。
チェーンカバーとシリンダーヘッドに上からヘッドカバーがかぶせてあるのですが、チェーンカバーとシリンダーヘッドにわずかながら、段差がある。オイルが漏れないようにと液体ガスケットが多量に塗布されているのですが、ペリッと剥がれる程度の密着しかない。
部品の材料がアルミだけに熱によって膨張するし、液体シールは密着が悪い。オイル漏れますね。
ってことで反対側も(V型エンジン)
同じように分解します。(漏れていないのだけれど)漏れるとエキゾーストマニーホールドにオイルが付着して、
今後、お客様から何か焼ける臭いがする。なんて依頼があってはいけないので。
漏れの原因の場所。赤丸の右側
に若干の段差があるために、オイル漏れが発生しました。
んで、その下のオルタネーターが焼損してしまいました。
ついでにインテークバルブ点検
写真でも分かるように、エンジン内部はきれいなアルミ色。
オイル管理をしっかりされているお客様ですので、バルブもとてもきれいな状態。
少し茶色いものが、ブローバイ(燃焼ガスやオイルが気化したもの)
多い車はバルブにカーボンが堆積してしまいます。
0Wのオイルの使用もおススメしません。(オイルがミスト化しやすい)
気にしなくてもいいと思う程度ですが、ついでに洗浄。
きれいになったので、組み付けをして終了。もちろんオルタネーターも交換!
作業料の目安 部品代オルタネーターとヘッドカバーガスケット他で 65,00
0円と作業料 40,000円と消費税です。